一枚板の豆知識①「割れと節」

一枚板の魅力は、木が育ってきた時間や環境がそのまま表れていること。その表情には、木目の流れだけでなく、「割れ」や「節」といった特徴も含まれます。

これらは、家具としては「欠点」とされることもありますが、木の個性を語る大切な要素でもあります。その理由を知ることで、見た目だけではない一枚板の奥深さに気づくことができます。

|どうして割れる?

一枚板が割れる理由は、木の中に残る水分が乾燥によって縮むため。乾燥していく過程で、木の繊維同士が引っ張り合い、力のバランスが崩れると割れが生じます。

そもそも伐採されたばかりの木材は、水分をたっぷり含んでいます。このまま加工してテーブルを作ってしまうと、後から大きく縮み、割れの可能性が高くなります。

だからこそ、乾燥の工程はとても重要なんですよ。
ヒダコレ家具では、この乾燥を十分に行うことで、長く安心して使える一枚板をお届けしています。

ヒダコレの乾燥へのこだわり

|節とは

節(ふし)は、木が枝を伸ばしていた痕跡。実はその位置や数から、木の“性格”や育った環境が見えてくることも。

節が多い木は、若い頃に枝をたくさん伸ばしていた証。これは、周囲に十分な光と空間があり、のびのびと育った木かもしれません。

一方で節が少ない木は、森の中で光を求めてまっすぐに伸び、密集した環境で枝を減らしながら育った可能性が高いんです。

つまり節は、ただの模様ではなく、木がどんな場所で、どんなふうに育ってきたかを伝えてくれる育ちの記録のようなものなのです。

|割れも節も、選ぶ理由になる

均一な木目だけだと確かにきれいな木の表情ですが、杉などの針葉樹のような、または小径木のような若さを感じてしまい深みがないような気がします。

やはり一枚板は100年前後という長い歳月を生きてきたので、割れや節のまわりにその樹齢の深みが表れます。

一枚板の個性的な自然木の表情は、お部屋の空間や暮らしにも深みを与えてくれます。

ヒダコレ家具では、こうした木の特徴を理解したうえで、長く安心して使える一枚板を選定・ご提案しています。

割れや節も、木の魅力として捉えることで、選ぶ理由のひとつになりますね。

ぜひ、そんな視点で一枚板を眺めてみてください。

反りにくさを高める「一枚板の乾燥のはなし」

|どうして乾燥が必要なの?

木は伐採されたあとも、呼吸するように空気中の水分とやりとりを続けます。内部に残った水分が抜けていく過程で、木は少しずつ縮み、繊維同士が引っ張り合うことで割れや反りが生じることがあります。
乾燥が不十分なまま一枚板テーブルに仕立ててしまうと、数年後に天板が反ったり、割れが広がったり──そんなトラブルにつながることも。だからこそ、ヒダコレでは乾燥の工程にしっかりと向き合っています。

|ヒダコレの乾燥工程──「天然乾燥+人工乾燥」の組み合わせ

まずは天然乾燥。
自然の風と時間の力を借りて、木がゆっくりと水分を手放していく工程です。ただし、10年以上天然乾燥された一枚板であっても、現代の住まい環境では反ってしまうことがあります。

今の住宅は、高気密・高断熱が一般的になっています。室内の温度や湿度が一定に保たれることで、暮らしは快適になりますが、実はこの環境が木にとっては少し戸惑う環境でもあります。

木は、空気中の水分を吸ったり吐いたりしながら、周囲の環境に合わせて少しずつ形を変えています。ところが、現代の住宅では空気の流れが少なく、湿度も安定しているため、天然乾燥された木はそれまでの環境との変化から、急激な乾燥が進んでしまうのです。

そこでヒダコレでは、天然乾燥のあとに人工乾燥機を使い、含水率(木の中にどれだけ水分が含まれているかを示す数値)を8〜10%まで落とすことで、木が室内環境に馴染みやすい状態に整えています。

|「乾燥機に入れたか」ではなく「含水率が何%か」

人工乾燥機に入れたというだけでは、木の安定性は十分とは言えません。実際には、含水率が15%程度のまま仕上げてしまう業者も少なくないのです。

ヒダコレでは、最終的な含水率をしっかりと管理することを大切にしています。

含水率を10%以下まで落とすことで、木が暮らしの中で落ち着きやすくなり、反りや割れのリスクをできるだけ抑えています。

|見えない工程にこそ手をかける

乾燥は、完成した一枚板からは見えない工程です。でも、そこにどれだけの時間と手間をかけたかが、10年後、20年後の使い心地に影響してきます。

ヒダコレでは、木の個性を活かしながら、暮らしに馴染む一枚板を届けるために、乾燥という基礎づくりを丁寧に重ねています。

2025年10/17(金) – 11/4(火)
秋の一枚板テーブル展を開催します

秋の空気が少しひんやりと感じられる季節になりました。

ヒダコレ家具では、そんな季節の変わり目に合わせて、10/17(金)から11/4(火)の間、一枚板テーブル展を開催いたします。

栃・楠・欅などの国産材を中心に、外国材のブラックウォルナット・ブラックチェリーと様々な材種の一枚板を多数取り揃えています。

》材種についてはこちらのnoteをご覧ください。

一枚板は、見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしに自然の温もりをもたらしてくれる存在です。
食事を囲む時間や家族との会話、読書やお茶を楽しむ秋の午後——
そんな穏やかなひとときに、木の存在がそっと寄り添います。

今回のフェアに合わせて、工房倉庫にある荒木をショップエントランスにたくさん並べます。これまでヒダコレに足を運んでくださった方にも、新鮮に感じていただけるはずです。

まったくの加工前の荒木の状態から、お客様のご希望やイメージをお聞きし、お客様にとってのオリジナル一枚板を、カスタムオーダーでお作りいたします。

さらに今回は、合計10%OFFのサービスをご提供させていただきます!特に国産材の一枚板はもう残りわずかと言われています。毎年のように値上がりしていく一枚板だからこそ、ぜひこの機会にたくさんの一枚板をご覧ください。

新築のお客様、飲食店や宿泊業のお客様、お部屋の設計からお届け設置まで私たちが対応させていただきます。
秋のひととき、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
※水・木曜日は定休日となりますのでご了承ください。

★期間中一枚板をご成約のお客さま★

①一枚板テーブルご購入5%off(すべての一枚板対象)
②ご来店予約された方、または公式ライン登録している方(当日登録OK)がご購入+5%off
③一枚板に合わせる椅子・ベンチを同時購入(トータル税別10万円以上が対象)+5%off

ゆっくりとご覧いただくために、事前のご予約をお勧めします。(もちろん、ご予約いただかなくても大丈夫です!)

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ダイニングテーブルのサイズ選び

日々の食事、家族との会話、友人との団らん——ダイニングテーブルは、暮らしの中心にある家具です。サイズ選びは、一般的には部屋の広さや使う人数を基準に考えられることが多いですが、実際にはそれだけでは語りきれない要素もあります。

|サイズ選びの基本

一般的な目安としては
使用人数  推奨サイズ(幅)
2人    約120~140㎝
4人    約150~180㎝
6人    約180~200㎝
8人以上  200㎝以上

ただし、これはあくまで「目安」。実際には、空間の余白や動線、テーブルの存在感によって、ちょうど良いサイズの感覚は変わってきます。

|一枚板の魅力を生かすサイズ感

私たちが扱う一枚板のダイニングテーブルは、木が持つ自然な表情や個性をそのまま活かしたもの。節や木目、色味の揺らぎ——それらはすべて、「唯一無二」の存在です。

そんな一枚板の魅力を最大限に楽しんでいただくために、私たちは少し大きめのサイズをおすすめしています。

例えば、2人暮らしでも幅200cmのテーブルを選ぶことがあります。

「大きすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、実際にはその余白が心地よさを生みます。

もちろん、空間との調和も大切です。

テーブルの周囲には、椅子の出し引きや人の動きに必要なスペース(最低60cm程度)を確保することが多いです。

例えば、6畳のダイニングスペースであれば、180cm前後のテーブルがちょうどよく収まることが多いと思います。

一枚板のテーブルは、大きめのサイズが多く揃っていますが、もちろんカットや加工によって、空間に合わせたサイズ調整も可能です。

ただ、そのサイズだからこそ、木の表情や存在感をしっかりと感じられる魅力的な選択肢になることもあります。

暮らしに合わせてサイズを選ぶだけでなく、木の存在感に合わせて空間を整える——そんな自由な発想も、一枚板ならではの楽しみ方です。

ヒダコレ家具では、お客様のお部屋の図面を見ながら、テーブルサイズのご相談をさせていただくことが多くあります。それは、お部屋に合わせること、また木の魅力を最大限に活かせるサイズをご提案するためです。

「この部屋には、どんなサイズが合うだろう?」
「この一枚板の魅力を感じながら、心地よく暮らしたい」
そんなふうに少し迷われたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

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一枚板の魅力

ヒダコレ家具では、木の魅力を活かした一枚板をお届けしています。
木目や色合いなどそれぞれの木には、個性があります。

このnoteでは、ヒダコレで取扱っているいくつかの材種を、特徴や雰囲気を含めてご紹介します。

|栃(とち)

北海道南部や東北地方にたくさん生息している栃の木ですが、東海北陸地方、特に飛騨地方でもよく見られる木です。

昔から家具や器、建築材として使われてきましたが、実はもっと身近な存在でもあります。

たとえば飛騨のお土産として有名な「栃の実せんべい」や「栃餅」など、郷土の味として、暮らしの中で親しまれてきた木なんです。

木材として栃が好まれる理由のひとつが、美しく個性豊かな「杢目(もくめ)」が現れやすいこと。杢目とは、木の表面に現れる複雑な模様のことで、年輪による規則的な「木目」とは異なります。傷や風、圧力など、自然の力が加わることで生まれる模様は、木が育ってきた過程を映す“生きた証”として、それぞれの表情を楽しむことができます。

|楠(くす)

関東から九州までの暖かい地域に生息することが多い楠の木。日本では古くから親しまれてきた木で、家具材としてはもちろん、薬品やアロマの原料としても使われてきました。

製材された楠には、ほんのりと漂う「樟脳(しょうのう)」の香りがあります。この香りには防虫効果があり、箪笥などの収納家具に重宝されてきました。香りは強すぎず、空間に自然の気配をそっと添えてくれます。

木目は、波のようにゆるやかで、柔らかな線が板全体に広がります。黄褐色から淡い褐色まで、複数の色が自然に混ざり合い、木の表情に奥行きが生まれるのも楠ならではの魅力です。一枚板として使うと、空間の中で静かに、でも確かな存在感を放ちます。

|欅(けやき)

欅(けやき)は、和室の柱や玄関の框(かまち)など、格式ある場面で使われることも多く、どこか凛とした佇まいを感じさせてくれます。

古語では「槻(つき)」と呼ばれ、万葉集にも詠まれているほど、古くから日本人に親しまれてきた木でもあります。

木目ははっきりとしていて、磨くほどに美しい艶が現れるのが特徴。赤みや黄味を帯びた色合いは、空間にやさしいあたたかみを加えてくれます。見た目の力強さと、触れたときの滑らかさ、その両方を持ち合わせているのが欅の魅力です。

和のしつらえにはもちろん、最近では和モダンなインテリアを好む方にも選ばれることが増えています。

|山桜

桜は日本を象徴する木材ですが、海外では“Japanese Cherry”として知られています。欧米のチェリー材と比べると、山桜は特に繊細で、しっとりとした質感が特徴です。

桜の木は、ゆっくりと時間をかけて成長します。だからこそ、年輪は密で、木目はきめ細かく美しいのです。

色合いはほんのり赤みを帯び、繊細で奥行きのある表情を持っています。使い込むほどにその赤みは深まり、経年変化がはっきりと現れるのも桜ならではの魅力です。

春の訪れを知らせる存在として、昔から親しまれてきた桜の木。そんな木がそばにある暮らしは、どこかほっとする心地よさがありますね。

|ウォルナット

ウォルナットは、世界三大銘木のひとつとされる木材です。その美しい色合いと希少性から、世界的に高級家具材として人気の高い材種です。

紫がかった深みのあるブラウンカラーは、どこか静かな落ち着きを感じさせてくれます。木目は控えめで、すっきりとした印象。空間にそっと深みを添えてくれるような人気の材です。

金属や石材など、異素材と調和しながら空間全体に自然な統一感をもたらしてくれるのも魅力のひとつです。

木の種類によって、色合いや木目、質感はさまざま。それぞれが異なる個性を持ち、空間に独自の表情を添えてくれます。一枚板を選ぶ際のちょっとしたヒントとして、この記事がお役に立てば嬉しいです。

ヒダコレ家具では、トチ・クス・ケヤキなどの国産材を中心に、外国材のブラックウォルナット・ブラックチェリーと様々な材種、色んなサイズの一枚板を多数取り揃えています。

どれも無垢の木の温もりと唯一無二の表情を持つ「一点もの」です。個性あふれる一枚板との出会いを、どうぞ楽しんでください。

小さなへちかんだグラス

その器を手で持った時、ふわりと温かさを感じるガラスがあることをご存知でしょうか? それは、飛騨の地で半世紀以上にわたり、ひたむきに吹きガラスと向き合い続けてきた安土忠久さんの作品が持つ特別な魅力です。

ぽってりとした愛らしいフォルムと、ガラスとは思えないほどの優しい手触り。一度触れたら忘れられない、そんな安土さんの作品に魅せられたファンは数知れません。
ガラスでありながらどこか懐かしい手触りを感じさせる作品は、唯一無二の存在感を放ってきました。

近年、体調を崩され作品づくりを控えていらっしゃいましたが、このたび、私たちの切なる願いに応えていただくかのように再開されました。
そこで作られたのが『小さなへちかんだグラス』と『へちかんだ面取りグラス』です。

このnoteを読んでいただいている方の中には、安土忠久さんをご存じない方や「へちかんだって何?」と言う方もいらっしゃると思いますが、『へちかんだ』は飛騨地方の方言で「ゆがんだ」「曲がった」というような意味です。自然のゆらぎがそのまま形になったへちかんだグラスには、温かみと自然のエネルギーがあふれ出ています。
へちかんだグラスについては別のヒダコレノート記事でも紹介しています。お時間のある方は最後のURLから、ぜひ読んでみてくださいね。

安土忠久さんが今年つくられたへちかんだグラスは、今までのへちかんだフォルムよりも一層へちかんでいます。小さくてへちかんだグラスはとても愛らしく、毎日使えて愛着もひとしおのグラスとなるでしょう。容量は約110-120mlですが、ちょっと冷たいお茶を飲みたい、ビールを一口飲みたい、という時などにちょうどいいサイズ感です。

また、今までにはなかった『へちかんだ面取りグラス』も仲間入りしました。面取りがしてあるので持ちやすく、より個性あふれるグラスとなりました。(容量約110-120ml)

グラスとしてだけでなく、野の花や蔓草を飾っても素敵です。

毎年、夏になるとヒダコレ家具では安土忠久さんの個展を開催してきました。昨年からは、ご次男の安土天平さんにも加わっていただき『ふたり展』としてお二人の作品を多くの方に見ていただきました。そして今年も、この『ふたり展』を開催させていただきます。
ぜひお越しいただき、安土さん親子の作る吹きガラスを、見て、触れて、その温かみを感じてください。

日時:2025年7月25日(金)-8月3日(日) 9:30-17:30 
定休日:水曜日 / 木曜日
場所:ヒダコレ家具 (岐阜県高山市上岡本町3-362 / Google map)
TEL:0120-690-315

高山市までお越しいただくのが難しい方は、お店での展示会終了後にオンラインでの展示会も開催いたします。(作品に限りがありますので、売切れの場合はご容赦ください)

オンラインふたり展はこちら(8月4日(月) 13:00スタート)
https://hida-collection.shop/view/category/ct117

それぞれの作家さんのヒダコレノートも、ぜひお読みください。

安土忠久さんはこちら
https://www.hidacolle.com/note/azuchitadahisa/

安土天平さんはこちら
https://www.hidacolle.com/note/azuchitenpei/

“家具と暮らしの相談会”を開催します。

ヒダコレ家具では、6月の毎週土曜・日曜日に“家具と暮らしの相談会”を開催します。

暮らしのかたちは十人十色。部屋の形やサイズに合わせたいなど、その人ならではの思いがあるはずです。

でも、ひとり一人にあった『本当に欲しい家具』と巡り合うのはなかなか難しいのではないでしょうか。「だったら一から作りませんか?」と提案するのがヒダコレのお気軽オーダー家具です。

【相談会開催日】
5/31(土)・6/1(日)
6/7(土)・8(日)
6/14(土)・15(日)
6/21(土)・22(日)
6/28(土)・29(日)
※時間は9:30~16:30の間でご希望の時間
※上記日程でご都合の悪い方は、その他でも応相談
※遠方の方でショップへのご来店が難しい方は、ZOOMやラインなどを利用したオンライン相談も受け付けています

ご来店の際は、事前予約とご自宅の間取り図をご準備ください。

《ご予約特典として木製箸置き(写真左)、またはカトラリーレスト(写真右)をプレゼント!》

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“家具と暮らしの相談会”では、さまざまな製作事例に触れながら、スタッフがお部屋のサイズや暮らしの希望を伺い、それぞれの暮らしに合った家具をご提案させていただきます。

新築やリフォーム、引っ越し、家族構成の変化などで生まれたお部屋のお困りごとを、この機会に解決してみませんか?

具体的なイメージがなくても大丈夫です!ご相談中にだんだんと見えてくることもあります。

ヒダコレでは、既存の家具では見つからない、本当にほしい家具を見つけることができるのです。

見積りから設計までは無料ですので、安心してお気軽にお申込みください。

ご相談を重ね、どんな家具を作るのかが決定してから、正式にご注文・お支払いをしていただく流れとなります。

お客様からご注文いただいた家具は、自社工房で家具職人が一つ一つ丁寧に製作をしています。

ヒダコレの家具職人は製作をするだけではなく、製作図面の作成や現地で造作家具を取り付けたりもするエキスパートな職人集団です。皆、家具をお届けした時のお客様の笑顔を思い浮かべながら、日々製作をしています。

地元タウン誌(月刊BLESS6月号)に掲載したヒダコレ家具の【ショールームツアー】

一枚板テーブル展2025
新しい一枚板が仕上がっています。

ヒダコレ家具では、GWから始まる一枚板テーブル展に向けて着々と準備が進んでいます。
高山市国府町にある自社工房で、職人が一枚板天板を磨き塗装したものが、次々とショップに運び込まれ、売り場に並んでいきます。

工房倉庫の一枚板荒木。この中から一枚板テーブルに仕上げていきます。

家具職人が、丁寧に心を込めて天板を仕上げています。

一枚板用の置き脚を製作中。

工房で仕上がったばかりのトチの一枚板です。
カーブした形と縮み杢が特徴的。事務所などで打合せをする時のデスクとして、またはご自宅でパソコンを複数台置いてお仕事をされている方などにもピッタリです。
栃の木は滑らかで優しい肌触りがあり、光の当たり具合によって表情を変える独特の光沢感も魅力の一つ。上品な輝きは、空間に上質な印象を与えてくれます。
サイズ:幅1,850mm×奥行630~1,000×厚み50
塗装:tatara(ガラス塗料)

迫力ある木目と風格を持ち、ひときわ存在感を放つケヤキの一枚板です。
深みのある色合いと65mmの厚みの板は重厚感があり、和の空間はもちろん、モダンな空間にも調和する美しさがあります。
ケヤキは、硬く丈夫な木材として古くから日本の建築や家具に使われてきました。その優れた強度と耐久性により、日々の使用にも安心して長く使うことができます。
ダイニングテーブルとして家族の暮らしに長く寄り添い、豊かな時間を作ってくれるかけがえのない宝物となってくれるでしょう。
サイズ:幅2,000mm×奥行840~1,050×厚み65
塗装:tatara(ガラス塗料)

個性的な形と縮み杢が入ったブラックウォルナットの一枚板は、お部屋のシンボルとなり、自然とご家族やお友達がこのテーブルに集まってくるような存在感があります。
世界三大銘木の一つであるブラックウォルナットは、美しい色合いと希少性から、世界的に高級家具材として人気の高い材種です。その名の通り、濃いチョコレート色から紫がかった深いブラウンの色合いで、空間に上質な雰囲気と温かみをもたらします。
サイズ:幅2,000mm×奥行820~1,000×厚み50
塗装:オイル

この他にも幅2,800mmの大きな一枚板や、ワーキングデスクやカウンターテーブルとしてピッタリの細めの一枚板など、バリエーションも豊富です。

店内には、トチ・ケヤキ・クスなどの国産材を中心に、外国材のブラックウォルナット・ブラックチェリーと様々な材種とサイズの一枚板テーブルを揃えました。どれも無垢の木の温もりと唯一無二の表情を持つ「一点もの」です。
ぜひこの機会にお越しください。

★期間中一枚板をご成約のお客さま★

表示価格より5%offとさせていただきます。
ゆっくりとご覧いただくために、事前のご予約をお勧めします。(もちろん、ご予約いただかなくても大丈夫です!)

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ごく一部ですが、ヒダコレオンラインショップからも一枚板をお買い上げいただけますので、ご覧ください。

2025年4/26(土曜日) – 5/20(火)
一枚板テーブル展を開催します

食事をする。
おしゃべりをする。
本を読む。
宿題をする。
パソコン仕事をする。

リビングに一枚板テーブルがあると、自然と家族が集まってきます。
天然木の温もりを感じる一枚板を、お部屋に迎えてみませんか?

ヒダコレ家具では4/26㈯から5/20㈫の間、一枚板テーブル展を開催します。
栃・楠・欅などの国産材を中心に、様々な一枚板を多数取り揃えました。
ぜひこの機会にお越しください。

★期間中一枚板をご成約のお客さま★

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ごく一部ですが、ヒダコレオンラインショップからも一枚板をお買い上げいただけますので、ご覧ください。

また、なかなか手に入らない一枚板の端材販売や、ヒダコレスタッフが製作した端材を使ったインテリア小物の販売もいたします。

ゆらぎ、めぐる、理想のかたち

安土天平さんガラス作品

硝子作家の安土天平(あづち・てんぺい)さんは〈富山ガラス造形研究所〉を卒業後、飛騨高山の工房で精力的にガラス作品を作り続けています。
定番モノと呼ばれる100種類以上の花器や食器は、父・忠久さんやその源流にあたる〈倉敷ガラス〉の影響をつよく感じさせながら、天平さん独自の展開を見せることで、出品される度に高い注目を集めています。

安土天平さんがガラスを吹く様子

そんな天平さんのガラス作品がどのように生まれているのか、魅力の源泉がどこにあるのかを探りに、なかなか見ることができない制作の現場へと伺いました。そこで見られたのは、理想の形を追い求めるため、時に硬く、時に柔らかく、ゆらぎ続ける天平さんの制作スタイルでした。

安土天平さんのアトリエ外観

幼少期より、お父様がつくるガラス作品に触れられてきた天平さん。夏休みの自由研究で、忠久さんから習いながら吹き硝子をしたこともあったそう。

安土天平さんの父親・安土忠久さん

大学卒業後、門を叩いた〈富山ガラス造形研究所〉では、1点の作品に長い時間を掛けることに驚きます。たくさんの数をつくり続ける忠久さんの姿を見てきた天平さんにとって、一品の作品に長い時間を掛ける、いわゆるアート寄りの硝子制作はとても新鮮に映りました。

安土天平さんのつくるオブジェ

だからか、研究所在籍時には「キャスティング」と呼ばれる造形技法をもとにしたオブジェ制作に没頭します。これまでの硝子のイメージが大きく変わっていく経験だったのだそうです。

研究所を卒業し、飛騨へと戻った天平さんは吹き硝子にもまた新しく出会い直すこととなります。「余計なことを考えてる暇はないから、嘘もつけないです。ぜんぶが完成品に現れてしまいます。」と天平さんは言います。

ガラス作品制作の様子

そんな天平さん、実は大学で史学(歴史を研究する学問)を学んだ異色の経歴を持っています。「人間の物語そのものであるような歴史に高校生の頃から強く興味を持っていた」そう。ひとりの人間がどのように生きるか、そんな関心は、どこか「作家」と呼ばれるような人物への関心にも通じているように思えます。

随筆家・白洲正子が忠久さん宛に送った手紙には、「作品を作ってはいけませんよ」とあったそうです。つくった人の名前ではなく、使われている様子が先に、つよくイメージできる物。つまり忠久さんのなかにある「職人」仕事に光るものを見出していたのです。

ガラス作品制作の様子

数年を経て、天平さんはそんなやりとりにどのように応答しようとしているのでしょうか。一見すると、天平さんが研究所時代から今も並行して作り続けているオブジェ作品とは、相反するようにも感じます。

工程が決められた吹きガラスでも、「ちょっとタイミングがずれてしまって、作り損なったものの中から新しいものが出てくる」ことはあるのだそう。

ガラス作品制作の様子

熱されたガラスは細く伸ばされ、くるっと巻かれます。ほんの一瞬のうちに、取手がつけられ、ひとつのジョッキが出来上がっていきました。

ガラス作品制作の様子

「これまで数をつくる「職人」と一品の作品をつくりあげる「作家」は、対立するものだと思っていました。でも最近は、ちょっと考え方が変わってきました。自己修練や哲学という意味では(作家による)アート作品も(職人による)プロダクトも同じだと思うようになりました」。出来上がったばかりのグラスを眺めながら語る天平さんはどこか嬉しそうです。

ふたつのもののあいだでゆらぐ姿は、天平さん自身の制作におけるさまざまな面でも度々見られます。そこに共通するのは、ふたつの相反する物事をいったりきたりしながら、深く自己の内面に潜って、そこからすくい上げてきたものを作品に落とし込む。そんな厳しく、そして軽やかな制作スタイルでした。

アトリエの窓から

開けた台地に茂る木立の中、ガンガンに音楽を掛けながら連日ひとり工房に立ち制作を続ける天平さん。孤独とは切っても切れないのでは、と質問してみました。こちらの想像を優しく受けとめつつも「作品を通じて濃密な関係を周りと持たせてもらっている」と小気味よい口調で応えてくれます。(天平さんの寡黙な印象からは意外にも、「口から生まれてきたんじゃないか」と言われていたのだそう。)

ヒダコレの質問に考える安土天平さんの表情

孤独と対話。吹きとキャスティング。職人と作家。硬さとゆらぎ。その両方で天平さん自身も常に揺れ動いている。作品そのものに宿った、動きさながらに、天平さん自身がゆらぎ続けながら理想の形を追い求める。暮らしにぴったりと寄り添う天平さんの作品は、そんなゆらぎ、めぐる過程そのものが形となったものなのかもしれません。

ガラス作品 ピッチャー

安土天平さんが出展される展示がおこなわれます

ヒダコレで行われる「安土忠久・安土天平 ふたり展」のチラシ

〈安土忠久・安土天平 ふたり展〉
日時:2024年7/26(金)~8/4(日) 9:30-17:30
定休:水曜日・木曜日
会場:ヒダコレ家具

〈オンライン展〉
日時:2024年8/5(月)~8/13(火)
開催期間中のホームページはこちら