「ヨゴレ」の最大原因がなにかみなさんはご存知でしょうか?それは意外にもみなさんが普段、テーブルを使用したあとに必ず行っている「水拭き」なのです。きれいにしているつもりなのにヨゴレの原因?と怪訝に思われる方も多いかもしれません。もちろん水拭きを一回するだけでヨゴレが溜まる、というわけではありません。
「水拭き」がヨゴレの原因となるのは、2つの理由があります。
1.実は水ぶきで「油よごれ」は取れない!
なじまないもの同士の代名詞でもある「水と油」。汚れの原因となる料理の多くにも油分を含んでいます。その他ほとんどのヨゴレは油分由来のものなのです。
濡らした布巾は当然水を含んでいるので、油などのヨゴレを吸い取ることができずにテーブルに広げて刷り込んでいるだけ、という事態が起こってしまいます。
そこでまずは乾いた布巾で油ヨゴレなどをしっかりと吸い取ってあげることが大切です。
2.水拭きを何百回と繰り返すと、テーブルに水垢が溜まる?
また〈ガラス塗装〉でも登場した「シリカ」は水道水にも含まれています。水に溶け込んだこのシリカは、濡れ布巾でテーブルに広げられ、乾くと岩石の成分として白っぽく目に見えるものになります。これが「水垢」の正体なのです。
年末の大掃除の時に、窓を水拭きした経験はありませんか。何度水拭きしても、窓に水の跡が残ってしまいます。あの水垢がテーブルの上に溜まっていってしまうのです。そこで「水拭き」と「乾拭き」の併用をおすすめします。水滴が残った窓も、その後に乾拭きをしてきれいにしているのと同じ要領で、テーブルの上に水垢が溜まるのを防いでくれます。
一度溜まってしまった「水垢」は、私たちでも苦戦してしまうほど厄介な存在。テーブルは「水拭き」してはいけない!というのはそんな理由からなのです。
やはり、普段の掃除に勝るメンテナンスはありません。食事のヨゴレには油分を吸い取ってくれる「から拭き」を強くお薦めします。
「NHK あしたが変わるトリセツショー」でもご紹介されています。
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